左肩の肩こり本当は怖い病気の前兆かも!リスクの早期発見を

左肩の肩こり本当は怖い病気の前兆

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厚生労働省が定期的におこなっている「国民生活基礎調査」によると、肩こりは日本人女性にとって第1位のお身体の悩みとなっています(男性でも第2位)。

普段感じる肩こりですが主な原因が2つあります

ひとつは、肩や頸部のタイトネス(筋肉の硬さ・硬直)から来るもの、もう一つは内蔵などの疾患が原因となり首や肩が痛くなるものです。

特に、心臓のある左側の首や肩が痛くなるのは要注意です。
こちらの記事では普段見落としがちな肩こりのリスクについて説明しています。

気になる症状があれば早期に病院へ相談や検査の受診をしてください。

目次

左側の肩が痛くなる原因は

左側の肩が痛くなる原因

左側の肩が痛くなる原因

肩こりのほとんどは日常の生活習慣が原因ですが、痛みが出る場所や症状の程度によっては、何らかの病気を発症している可能性も疑われます。
とくに左側の肩だけが痛くなる場合は注意が必要です。

身体の左側には心臓があるため、左肩だけが痛い場合、次のような心疾患を発症している可能性も疑われます。

 狭心症

 心筋梗塞

通常の肩こりであれば、動かしたりマッサージをしたりすることで、改善(もしくは悪化)するのが特徴です。

しかし、心疾患が原因の肩こりは、動かそうが安静にしていようが、基本的に症状の変化が見られません。

狭心症と心筋梗塞の場合の肩こりについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

狭心症が原因となる肩こり

左の肩だけがいつも痛む場合、狭心症を発症している可能性が疑われます。

狭心症は冠動脈が詰まって狭くなり、心臓に酸素や栄養が届けられにくくなる病気です。胸が締め付けられたような圧迫感が起きる病気のため左側の肩が凝ったり痛んだりすることもあります。

狭心症の発症リスクを高める要因として、次のような点があげられます。

  • 肥満
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症(高脂血症)
  • 痛風(高尿酸血症)
  • ストレス
  • 喫煙など

中高年以降の方で、上記の点に3つ以上当てはまる場合は注意が必要です。

狭心症が疑われる場合、左肩のコリ以外に以下のような症状が見られます。

  • 動悸
  • 息切れ
  • むくみ
  • 胸痛

狭心症の症状としては、心疾患に特有の動悸や息切れ、むくみといった症状があげられます。

また、狭心症を発症する前兆として、急に胸が締め付けられるような、特徴的な痛み(胸痛)があらわれることもあります。

安静にしていると治まることも多いのですが、左肩の痛みに加えて胸痛があった場合は、自己判断で放置せず必ず医療機関で検査してもらいましょう。

心筋梗塞が原因となる肩こり

左の肩だけがいつも痛む場合、心筋梗塞を発症している可能性も疑われます。

前述の狭心症は心臓の冠状動脈が狭くなる病気ですが、心筋梗塞の場合は血管が完全に塞がってしまいます。

そのため、心筋梗塞を発症すると心臓への血流が断たれ、詰まった先に壊死を起こすのです。

心筋梗塞も狭心症と同様、生活習慣病やストレス、喫煙などによって発症リスクが高くなります。

心筋梗塞を発症した場合、左肩の痛み以外に、次のような症状が見られます。

  • 奥歯の痛み
  • 呼吸困難
  • 冷や汗を大量にかく
  • 嘔吐
  • 胸痛

狭心症の場合にも胸痛は見られますが、心筋梗塞の場合は症状が30分以上継続する傾向にあります。

また狭心症の場合とは異なり、ニトログリセリンを服用しても胸痛が治まりません。

心筋梗塞を起こす前兆としては、次のような例があげられます。

  • 以前と比べて疲れやすい
  • 階段を上ると息切れがする
  • 足がむくみやすい
  • 就寝中に何度も尿意で目が覚める

左肩の痛みに加え、上記のような症状が見られる場合、なるべく早めに医療機関で検査してもらいましょう。

内蔵疾患が肩こりの原因になることも

内蔵疾患が肩こりの原因

内蔵疾患が肩こりの原因

左肩だけが痛くなる場合、狭心症や心筋梗塞といった心疾患の可能性があるということですが、その他にも、次のような内臓疾患にともない、肩こりが見られることもあるため注意が必要です。

肺結核や肺膜炎

肺結核や肺膜炎といった肺の病気を発症した場合、前兆として左右いずれかの肩こりを感じることがあります。

その他、咳や全身の倦怠感、微熱などの症状も見られます。

気胸

気胸と呼ばれる肺に穴が開く病気を発症した場合、左右いずれかの肩に痛みを生じることがあります。

肩こりにともなって息苦しさをともなう場合、気胸の恐れもあるため、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。

クラミジア

性感染症の一種であるクラミジアを発症した場合、右肩の痛みを生じることがあります。

どちらかと言えば若い女性に多く見られる病気で、細菌感染が肝臓におよぶと、右肩の痛みが出やすくなると考えられています。

頚椎症性脊髄症

頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)は、頚椎部(首の骨)のあたりで神経が圧迫される病気です。

発症すると肩や腕に痛みやしびれが出やすくなります。

排便障害

便秘や下痢といった排便障害がある場合、左右の肩甲骨の間あたりに痛みやこり、重だるさを生じることがあります。

肩こりと共に肌荒れが見られる方は要注意です。

肝臓病

慢性肝炎などの肝臓病を発症した場合、右肩に痛みを生じることがあります。

肝炎によって肝臓の上にある横隔膜が刺激されると、肩の動きにも影響が出るため、右肩の痛みが出やすくなると考えられています。

胆石症

胆石症を発症した場合、胆道通と呼ばれる特徴的な痛みが見られます。

右肩の痛みも胆道通の一種で、それ以外に肋骨やみぞおちなどが痛くなるケースもあります。

椎骨動脈解離

椎骨動脈解離(ついこつどうみゃくかいり)を発症すると、首や肩にじんわりとした痛みが出ることもあります。

椎骨動脈解離は、くも膜下出血につながる前兆でもあるため注意が必要です。

…内臓の病気が原因で肩こりが出る場合、肩の痛み以外に冷や汗や吐き気などをともなうのが一般的です。

また、動かしても肩の痛みが強くならないといった特徴もあります。

そのような場合は、できるだけ早く病院で見てもらうよう心がけましょう。

肩こりの予防方法

肩こりが慢性化するとつらいのはもちろんのこと、病気の不安を抱えつつ生活する結果となりかねません。

肩こりを未然に防いで健康的な毎日を過ごすためには、日頃から次のような予防法に取り組むことが重要です。

1)筋肉の柔軟性を保つため、ストレッチをおこなう
2)肩への負担を減らすため、不良姿勢を改善する
3)内臓の病気のリスクを下げるため、ストレスを発散する

肩こりの原因は人によって実にさまざまです。

しかし、筋肉が硬い方や、姿勢が悪い方の場合、肩への負担が増してこりや痛みが出やすくなると考えられます。

またストレスによって自律神経のバランスが乱れると、胃腸を始めとした臓器の働きが低下し、結果として肩こりのリスクを高めます。

そこで、次のような方法で肩こりの予防に努めましょう。

1)ストレッチ

肩こりの多くは筋肉が硬くなり、血行が悪くなることでもたらされます。

そのため、普段から次のようなストレッチに取り組み、肩まわりの筋肉を柔軟に保つことが重要です。

1. 壁の横に立つ
2. 右手を肩の高さに挙げ、肘を伸ばして壁に手を付く
3. 右手を動かさずに右足を一歩踏み出す
4. 左手を壁についてもたれかかり、顔を壁と反対側に向ける
5. 30秒たったら反対側も同様におこなう

③のときに、腕が下に下がらないように、まっすぐ伸ばしたままのするのがポイントです。

画像 引用)
https://diamond.jp/articles/-/260705?page=3

2)姿勢の改善

デスクワークなどで骨盤が後ろに傾き、猫背の姿勢になっている方は多いのではないでしょうか。

猫背になると頭が前に出るため、首や肩に大きな負担がかかります。

結果として肩こりのリスクが高くなるため、デスクワークのときは次のような点に注意して椅子に座りましょう。

 坐骨に上半身の体重を乗せ、骨盤が前後に傾かないよう意識する
 椅子の高さを調節し、両足の裏がピッタリ床に付くようにする
 パソコンの画面が目線の少し下にくる位置に調節する

すぐに猫背になってしまう方は、骨盤クッションなどを利用するのもおすすめです。

3)ストレスを発散する

肩こりを予防するためには、ストレスを溜め込まないことも重要です。

ストレスが溜まると自律神経のバランスが乱れ、内臓機能の低下を招く可能性が高くなります。

また、ストレスによって血管が収縮すると、血行不良によってさらに肩こりのリスクを高める結果となります。

そのため、普段から自分なりのストレス解消法を実践するよう心がけましょう。

疲労や睡眠不足も「身体的ストレス」となるため、身体をしっかり休めることも重要です。

まとめ

肩こりの多くは筋緊張や不良姿勢など、日常の好ましくない生活習慣によってもたらされます。

しかし、左肩にだけいつも痛みが出ている場合、もしかしたら心疾患を発症しているのかもしれません。

肩こり以外に動悸や息切れ、吐き気などがある場合、できるだけ早めに専門医の診察を受けましょう。

肩こりを予防するためには、普段からストレッチに取り組み、不良姿勢やストレス状態を改善することが重要です。

たかが肩こりと侮らず、原因を見極めて適切に対処するよう心がけましょう。

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