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椅子に座ると、つい足を組んでしまいませんか?
足を組んで座ることは、体にとって実はデメリットだらけです。
この記事では
- なぜ、ついつい足を組んでしまうのか?
- 足を組むことで体に悪影響・デメリットは
- 足を組む癖をやめる効果とやめる3つの方法
について説明します。
もし足を組むのをやめ正しい姿勢で座れるようになれば、体の歪みがとれて腰痛が解消したりスタイルがよくなったりと良いこと尽くめです。
あなたもこの記事を読んで、チャレンジしてみませんか?
なぜ、椅子に座ると足を組んでしまうのか?
私たちはなぜ椅子に座ると自然と足を組んでしまうのでしょうか?
考えられる原因を3つ挙げます。
1) 体幹が弱いので他の部分で体を支えようとしている
原因のひとつめは、体幹が弱いことです。
正しい座り姿勢は、座骨で座面を押すことで上半身がスッと天井へ向かって伸び、このとき体幹は締まった状態になります。
でも体幹筋が弱いとこの姿勢をキープするのが難しくなり、体を他の部分で支えたくなります。
そんなときに足を組むと、弱い体幹を使わずに座れるためラクに感じるのです。
2)長時間同じ姿勢でいることで起こる、筋肉の疲労を和らげるため
いくら正しい姿勢で座っていたとしても、長時間座りっぱなしでいると筋肉が動かず固まってしまうため、疲れや腰の痛みを感じてしまいます。
そんなとき足を組むと体重移動が起こり、使われる筋肉が変わるので、疲れや痛みを和らげることができるのです。
3)筋肉が凝り固まっている部分があるから
例えば右の腰の筋肉が凝り固まっているとしましょう。
筋肉は凝り固まると短くなるので、その分骨盤の右半分が頭方向へ引っ張り上げられてしまいます。
そのような状態で左右均等に座ろうとすると不安定さを感じ、それを解消するために足を組む姿勢をとってしまうのです。
いずれにしても、自分の体の弱い部分や不安定さを補うことが足を組む理由です。
しかし足を組むことで元々の弱さをさらに助長してしまい、さらに弱く不安定になってしまうという悪循環をたどることになります。
足を組まずに正しい姿勢で座ることが大切です。
足組の癖の体の悪影響とデメリットとは
上記のように、足組みをしてしまうことには理由があります。
しかし、理由があるからと言って足を組んでも問題が無いわけではありません。
ここでは足組みを続けることで起こりうるデメリットを説明します。
1)体幹がどんどん弱くなっていく
座るときは、体幹で体をまっすぐに支えるのが正しい姿勢です。
でも体幹が弱いと自分の体を支えきれず、足組みをしてしまいます。
足組みを続けることで体幹を使わずに済んでしまうため、更に弱ってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
2)体が歪む
例えば右足を上に足を組んだとしましょう。
そうすると体重は左のお尻にかかり骨盤が傾きますが、上半身全体が左に傾くと転んでしまいます。
そうならないために左のお尻に体重がかかりつつも上半身を右に戻そうとするので、体に歪みが出てしまうのです。
そして歪みによって筋肉が硬くなり、痛みに繋がります。
3)股関節が内旋し動きが悪くなるため、膝痛や腰痛を起こしやすい
足を組んだ姿勢は股関節が内側に捻じれた状態(内旋)になり、そうなると股関節の動きは悪くなります。
本来股関節は、近くにある膝や腰に比べて様々な方向にダイナミックに動きます。
そんな股間節の動きが不十分になってしまうと、その分近くにある膝や腰でカバーしようと頑張り過ぎ、痛みに繋がってしまいます。
4)ポッコリお腹
足を組んだ姿勢は、良い座り姿勢と比べてラクに感じる場合があります。
それは、良い姿勢でいるには下腹を締める必要がありますが、足を組むとその必要がなくなるからです。
逆に言えば、良い姿勢はそれ自体がお腹の筋肉(腹横筋)を締めるトレーニングになっていますが、足を組む座り方ではお腹は緩んだ状態なので引き締まることはありません。
つまり、ポッコリ腹は体幹筋(特に腹横筋)で締められていないことで内臓の圧に負けてしまった状態なのです。
5)お尻が垂れる
良い姿勢でいるときには、お腹の筋肉を使うのと同時にお尻の筋肉も使っています。
つまり良い姿勢で座ると、お腹だけでなくお尻を引き締めるトレーニングにもなっているのです。
お尻の筋肉が弱いとその分を外ももや腰の筋肉で頑張ることになり、お尻が垂れるだけでなく足が太くなったり、腰が痛くなったりすることもあります。
足を組んで座ると体を痛めたりスタイルが悪くなったり、たくさんのデメリットがあるのです。
足を組むのをやめる効果は
足を組んで座るとデメリットだらけであることがわかりました。
逆にもし足組みをやめれば、大きな効果が得られます。
ここではそんな効果を3つご紹介します。
1)体の痛みの予防や、すでにある痛みを緩和する
足組みをやめることで体の歪みは徐々に緩和し、股関節の動きも少しずつ元に戻ります。
それに伴い、歪みによって動きが制限されていた筋肉もほぐれ、膝や腰も無理を強いられずに済みます。
さらに、正しい座り方をマスターすることで必要な筋肉が鍛えられ、痛みの予防や、すでに痛みがあった場合でも緩和されていきます。
2)スタイルが良くなる
足組みをやめ正しい姿勢で座ることで、お腹やお尻の筋肉が使われる機会が増え、だんだん締まってきます。
また、足を組んで座ると股関節が内側に捻じれ(股関節内旋)O脚やX脚の原因となりますが、正しい姿勢で座ることで股関節の内旋はゆるまり、O脚やX脚も直りやすくなります。
つまり、お腹とお尻が引き締まり、まっすぐに伸びた脚になるのでスタイルが良くなります。
3)姿勢が良くなる
足組み姿勢は重心が一方に偏った状態で体のバランスをとるために、上半身を反対側へ倒す必要があり、体に歪みが出ます。
しかし正しい姿勢で座れば、上半身を歪ませて座る必要性が無くなるので姿勢が良くなります。
また足を組んでいると、内ももの筋肉を使わないので筋力が低下します。
逆に正しい座り方を実践することで、自力で内ももを寄せようと筋肉が働き、それに連動して体幹もしっかりしてきます。
正しい座り方をすれば、体の歪みがとれ体幹が鍛えられるので、姿勢が良くなります。
このように、足を組むのをやめればメリットはたくさんあります。
足を組む癖をやめるためには
足組みをやめて正しい姿勢で座ると、メリットがたくさんあることがお分かりいただけたと思います。
でも実際に足を組むのをやめるにはどうしたらよいのでしょうか?
ここでは足組みしない正しい座り方の説明と、そうは言ってもどうしても組みたくなってしまったときのポイントをご紹介します。
正しい姿勢で椅子に座るポイント
① 左右の座骨で椅子の座面を押すように座る
座骨が良くわからない人は座面とお尻の間に手のひらを入れてみましょう。
手のひらが、座面とお尻の骨で挟まれた感じがすると思います。
このお尻の骨が座骨です。
② 座骨で座面を押す際のポイント
息を吐きながら、下腹を薄くします(凹ませる)。
同時に上半身が天井に向かって伸びるのを感じましょう。
この状態で背中と腰の力を抜き、下腹は凹ませたままキープします。
③ 足元はぴったり床につけます。膝と足首が90度になる位置に足を置きます。
このように座ることで腰や背中に余計な力が入らず、腰痛を予防できます。
また、下腹を凹ませてキープすることで体幹が鍛えられ、ポッコリお腹が解消され、お尻も引き締まってきます。
慣れないうちはすぐに下腹の力が抜け、姿勢が崩れてしまうかもしれません。
それでも姿勢の崩れに気付いたら改めて良い姿勢をとり直すことを繰り返すうちに、正しい姿勢が癖づいて体幹も少しずつ強くなっていきます。
椅子は図のように足裏がピッタリつく高さで、座骨でしっかり座面が押せる程度の硬さであることも、正しく座るのに重要です。
どうしても足を組みたくなったら3つのポイントを!
それでもどうしても足を組みたくなってしまったら、組みながらも「良い姿勢での座り方」を実行してみてください。
① 左右の座骨が座面を押していること
足が上になっている側の座骨が浮きやすいですが、浮かせない程度の組み方にしましょう。
② 息を吐きながら、下腹を薄くします(凹ませる)。
同時に上半身が天井に向かって伸びる感じがすると思います。
③ この状態で背中と腰の力を抜き、下腹は凹ませたままキープします。
※下になっている足の膝をできるだけ内側に倒さないこと。
むしろやや外側に向けるくらいに意識すると座骨で座面を押しやすいと思います。
※ずっと同じ側で組み続けない。
5分ごとに組み替えるなど、片側ばかりになって更に体が歪まないように気をつけます。
例えば「右を上にして5分→組まずに5分→左を上にして5分」などマイルールを決めて段々と足を組んで座る時間を減らしていけるといいですね。
正しい座り方をマスターして、腰痛などの痛みのないスタイルの良い体を目指しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
もしかしたら、あなたは足を組むことがすでに癖になってしまっているかもしれません。
そして、どんな癖でも直すのは大変なことです。
でもこの記事を読んで正しい座り方を練習しておけば、「足を組んでいるな」と気づいたときにすぐに実践できます。
ぜひマスターしておきましょう。
そして気づいて直す頻度が段々と上がっていけば、それに応じて体の痛みは和らぎ、姿勢が良くなり、スタイルも整っていきます。
いきなり100%足組みをやめることは難しくても、今日から少しずつ実践してみてはいかがでしょうか。