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スポーツ中に起こる肉離れってよく聞きますが、
実際は「肉離れ」なのか「こむら返り」などの他の症状かの判断が難しい場合が多くあります。
こちらの記事では肉離れを起こした場合の症状の種類や体の部位で起こりやすい場所、
肉離れとよく似た症状と区別の仕方と応急処置方法をご紹介します。
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肉離れとは
肉離れは「筋断裂」と呼ばれるスポーツ外傷の一種です。
なので肉離れを起こしたときにブチッと「筋断裂」の音が響いたりすることがあります。
肉離れを起こすと発症した瞬間から強い痛みを感じるのが特徴で、時間の経過とともに疼痛(うずくように痛むこと)の範囲が広がっていきます。
肉離れの原因
肉離れは筋肉に急激な負荷がかかって起こります。
肉離れは瞬発系のスポーツの急激なダッシュやジャンプなどが原因となって起こることが多く「ふくらはぎ」や太ももの前側の「大腿四頭筋」後ろ側の「ハムストリング」などによく見られます。
またスポーツばかりでなく重いものを持ち上げる動作などでも起こすことがあるので注意が必要です。
肉離れは一度起こした部位で再発することも多いため一度起こしたら注意が必要となります。
肉離れの痛み
肉離れの痛み方は、主に次のようなタイミングで出やすくなっています。
- 患部を押したとき
- 損傷した筋肉に力を入れたとき
- 患部をストレッチしたとき
肉離れの痛みの強さは、症状の程度によってさまざまです。
肉離れの種類
肉離れは症状の程度によって、Ⅰ度からⅢ度に分類されています。
- Ⅰ度の肉離れ…患部に圧痛(押すと痛いこと)があるが、自力で歩ける程度の症状
- Ⅱ度の肉離れ…筋肉が部分的に断裂して皮下出血を起こしている状態。自力で歩くことが困難なケースも
- Ⅲ度の肉離れ…筋肉が完全に断裂しており、患部がへこんで見える状態。自力で歩くことはほぼ不可能
肉離れの見た目
肉離れを起こすと筋肉が一部、もしくは完全に断裂します。
症状の程度によって患部の腫れや内出血が見られたり、陥凹(へこむこと)が起こったりします。初めて肉離れを起こした場合、患部を見てパニックになることも珍しくありません。
そのため、肉離れと他の症状との見分け方を知り、冷静に対処することが重要です。
肉離れの見分け方
肉離れの特徴から他の症状との見分け方
肉離れにはよく似た症状があります。正確に見分けることができないと、適切に対処できず、症状を長引かせてしまう可能性もあるため注意が必要です。
肉離れは主に太ももやふくらはぎに多く見られますが、よく似た症状を起こすケースとして、以下の3つの例があげられます。
- 筋肉痛
- こむら返り
- 筋挫傷
肉離れも上記の3例 筋肉痛、こむら返り、筋挫傷も、患部に痛みを引き起こす点では違いがありません。
また、太ももやふくらはぎに起こりやすいといった点も共通しています。
しかし、肉離れと上記の3例とでは、症状が出るメカニズムや重症度が異なります。
それでは、肉離れと上記の症状の見分け方について詳しく見ていきましょう。
肉離れと筋肉痛の違い
肉離れと筋肉痛とでは、主に次のような違いがあります。
- 症状があらわれる時期
- 症状が緩和するまでの期間
肉離れと筋肉痛の最大の違いが、症状があらわれる時期です。
肉離れの場合は、発症してすぐに激しい痛みが見られます。
筋肉痛の場合は早くても運動から数時間後、一般的には1日~2日後に痛みがあらわれます。
また筋肉痛の場合、発症から2日~3日もすれば、痛みを感じなくなるのが一般的です。
肉離れの場合は、軽症例であっても1週間~2週間程度は痛みが続く傾向にあります。
久しぶりに運動をした後、筋肉痛に悩まされた経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
筋肉痛がひどいと、「もしかして肉離れを起こしたのでは?」と心配になるかもしれませんが症状があらわれる時期と緩和するまでの期間で見分けることが出来ます。
肉離れと「こむら返り」の違い
こむら返りは肉離れと同様、ふくらはぎに起こりやすい症状として知られています。
いわゆる「足がつる」状態をこむら返りと呼んでいますが、肉離れとは主に次のような違いがあります。
- 筋肉の状態:患部に力が入らない
- 発症のメカニズムの違い
肉離れを起こした場合、筋肉が切れてしまうため、患部に力が入りにくくなります。
肉離れの発症メカニズムは冒頭でもお話したように、筋肉に対して急激な負荷が加わり、筋線維が切れてしまうからです。
一方、こむら返りの場合は逆に筋肉が痙攣し、力が入りっぱなしの状態となっているのが特徴です。
こむら返りは体内の電解質(ナトリウムやカリウムなど)不足によって発症リスクが高くなります。
肉離れと筋挫傷の違い
筋挫傷も運動中によく見られるケガですが、肉離れとは次のような違いがありますので見分けることも可能です。
- 原因の違い
- 見た目の違い
- 腫れが治まるまでの期間の違い
肉離れは筋肉に対する過度の負荷によって起こりますが、筋挫傷は直接的な外力によって発症するのが特徴です。
例えばラグビーのタックルなど、コンタクト系のスポーツ中に起こる接触プレーによって、筋挫傷を起こしやすくなります。
肉離れと筋挫傷とでは、患部の見た目も異なります。
肉離れを起こすと皮下出血や陥凹などが見られるのですが、筋挫傷の場合、皮膚が光沢をもったように腫れるのが特徴です。
また、筋挫傷にともなう腫れは、肉離れとは異なり数日もすれば治まる傾向にあります。
肉離れが起こしやすい場所
箇条書き等を使って簡単に説明
筋肉のある場所であれば、どこにでも肉離れを起こす可能性はあります。
ただ、スポーツの現場で起こる肉離れを見ていると、圧倒的に足への発症例が多くなっています。
とくに肉離れを起こしやすいのは、身体の中でも大きな筋肉が集まっている以下の場所です。
- ハムストリングス
- 大腿四頭筋
- 下腿三頭筋
ハムストリングスは、太ももの裏側にある大きな筋肉群です。
大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は、太ももの前側にある4つの大きな筋肉です。
下腿三頭筋はふくらはぎの筋肉で、内外の腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋の3つで構成されています。
いずれも筋肉が大きい分だけ、肉離れを起こしたときの痛みも強い傾向にあります。
バスケットボールやサッカーなど切り返しの多いスポーツの場合、太ももの内側にある内転筋に肉離れを起こすケースも少なくありません。
腹筋や背筋に肉離れを起こす例もゼロではないのですが、足に比べると発症頻度は極めて低くなっています。
肉離れを起こしたときの応急処置
肉離れのようなスポーツ外傷を発症した場合、RICE処置と呼ばれる応急処置をおこなうのが一般的です。
- まずはケガ人を安全な場所で安静にさせ(Rest)、患部を氷水やアイスパックなどで冷やします(Ice)。
- その次に患部を弾性包帯などで圧迫し(Compression)、心臓よりも高い位置で固定します(Elevation)。
- 最近ではPOLICE処置と言い、安静の代わりに患部を保護し(Protection)、適切な負荷をかける(Optimal Loading)方法も推奨されています。
肉離れを起こした場合のスポーツ再開の時期は
肉離れを起こした場合のスポーツ再開の時期は、症状の程度によって異なります。
肉離れの程度(重症度)ごとの、スポーツ再開時期の目安は以下の通りです。
- Ⅰ度の肉離れ…発症から1週間~2週間
- Ⅱ度の肉離れ…発症から4週間~8週間
- Ⅲ度の肉離れ…発症から3ケ月~6ヶ月
ただし、自己判断で治療を中止したり、痛みがあるのにスポーツを再開したりすると、さらに回復に時間がかかることもあります。
肉離れを発症した場合、専門医やトレーナーの指導に従って、スポーツを中止するよう心がけましょう。
まとめ
肉離れを起こすと、激しい痛みがすぐに患部へとあらわれます。
軽度であれば1週間から2週間で回復しますが、重度の場合、手術が必要となるケースもあります。
筋肉痛や筋挫傷のように2、3日では症状が緩和せず、患部に内出血や陥凹を認めるのも特徴です。
スポーツ中に歩くのが困難なほどのケガをしたら、肉離れを疑い、まずは応急処置をおこなうことが重要です。
その後、整形外科などで適切な治療を受け、一定期間は運動を中止するよう心がけましょう。