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- ぎぅくり腰がなかなか治らない場合に考えられる原因
- ぎぅくり腰がなかなか治らない場合の対処法
- ぎぅくり腰やってはいけないこと
ぎっくり腰が完治するまでの期間は、およそ1ケ月と言われています。
しかし、人によってはぎっくり腰の腰痛がなかなか治らない場合もあるようです。ぎっくり腰で起きた腰痛が、なかなか治らない場合の原因には、どのような例があるのでしょうか。
今回の記事では、ぎっくり腰が治らない原因や、治療期間にやってはいけない行為について解説しています。
ぎっくり腰がなかなか治らない方や、症状の再発を繰り返されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ぎっくり腰の完治までの期間は1ヶ月
ぎっくり腰が完治するまでの期間は、個人差があるものの、平均するとおよそ1ケ月とされています。
ただ、ぎっくり腰の症状は、発症からの時間経過にともなって、徐々に変化していくのが特徴です。
そこで、それぞれの時期に見られる症状の特徴や、ぎっくり腰が完治するまでの期間について簡単にご紹介します。
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急性期(炎症期)
ぎっくり腰の発症から1日~2日は、急性期(炎症期)が続きます。
急性期には激しい痛みや熱感、動作時痛などが見られます。
場合によってはトイレに行くのが困難なケースもあるほどです。
慢性期
ぎっくり腰の急性期をすぎると、発症から1週間頃まで慢性期が続きます。
急性期ほどの激しい症状は見られなくなりますが、動作にともなう痛みなどが残ります。
急性期とは異なる場所(腰の上部)に、痛みが移動する例も少なくありません。
回復期
ぎっくり腰の発症から1週間をすぎると、回復期を迎えます。
1ヶ月が経過する頃には、ぎっくり腰の発症を忘れる程度にまで症状が回復します。
ぎっくり腰がなかなか治らない原因
「ぎっくり腰が1ヶ月で治らない」
「安静にしているのになかなか治らない」
「激しい痛みは解消したけど、腰痛が慢性化してしまった」
「時間の経過とともにだんだん痛くなる」
「腰の痛みは治らないとあきらめている」
ぎっくり腰を発症した方や、再発を繰り返している方の中には、このような悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ぎっくり腰がなかなか治らない原因としては、次のようなケースが考えられます。
腰部の筋肉の筋緊張が取り除かれていない
ぎっくり腰の多くは原因不明とされています。
ですが、ぎっくり腰を発症される方の多くに、腰部の筋肉の筋緊張が認められます。
ぎっくり腰がなかなか治らない場合、腰部の筋緊張が取り除かれていないのかもしれません。
姿勢が悪い
ぎっくり腰の急性期には、激しい痛みのために腰を伸ばすのが困難なケースもあります。
ですが、急性期をすぎても不良姿勢を続けていると、腰痛の原因となる筋緊張が取り除かれません。
ぎっくり腰を始め、腰痛の多くに不良姿勢が関わっていると考えられています。
湿布に頼りすぎている
ぎっくり腰を発症した場合、つらい症状を緩和するため、シップを貼るケースもあるでしょう。
確かにシップには消炎鎮痛剤が含まれているため、急性期の症状を緩和するのにおすすめです。
ただ、急性期をすぎてもシップに頼っていると、消炎鎮痛剤によって局所の血行不良を招きます。
その結果、腰部の栄養状態が低下し、ぎっくり腰がなかなか治らない事態に陥ってしまうのです。
安静にしすぎている
かつてはぎっくり腰を発症した場合、安静にしているのが一番とされていました。
ですが、近年の研究によって、安静が必ずしもぎっくり腰からの回復を早めないと分かってきています。
ぎっくり腰が1ヶ月で治らないのは、もしかしたら安静にしすぎているせいかもしれません。
ストレス状態が続いている
意外に思われるかもしれませんが、ストレスもぎっくり腰がなかなか治らない原因と考えられています。
ストレスが溜まると「悲観脳」の状態に陥り、痛みのサインを脳が感じやすくなるのです。
実際に、精神的な要因がぎっくり腰の発症リスクを高めると、警鐘を鳴らす医師も少なくありません。
ぎっくり腰がなかなか治らない場合の対処法
ぎっくり腰がなかなか治らない場合、次のように対処すると、症状の緩和につながる可能性があります。
ストレッチで筋緊張を緩和する
ぎっくり腰を発症する方の多くに筋緊張が認められます。
特に臀部(おしり)や太ももの筋肉が硬くなると、ぎっくり腰を始めとした腰痛の発症リスクを高めると考えられています。
無理のない範囲でストレッチを行うなどして、筋緊張の緩和に努めましょう。
ただし、急性期はもちろん、痛みがあるときに無理は禁物です。
普段の姿勢を見直す
ぎっくり腰の急性期がすぎても不良姿勢を続けていると、腰痛の原因となる筋緊張が解消されません。
腰を伸ばしていられるようになったら、座り方や歩き方などを見直しましょう。
椅子に座る場合、上半身に無駄な力が入らず、骨盤が起きている状態が正しい姿勢とされています。
歩く場合は、いつもより歩幅を広めにしてみましょう。
大股気味に歩くと上半身がまっすぐに伸び、姿勢を整える結果につながります。
急性期をすぎたら身体を温める
ぎっくり腰を発症した場合、急性期にはアイシングや痛み止め、シップなどを利用するのが一般的です。
患部の血流を一時的に阻害し、炎症の拡大を予防すると、つらい痛みを緩和する効果が期待できるからです。
ただし、アイシングや痛み止め、シップは、ぎっくり腰の発症から48時間までと覚えておきましょう。
急性期をすぎても患部を冷やしていると、血行不良によって回復が妨げられます。
ぎっくり腰の発症から48時間をすぎたら、お風呂などで患部をしっかりと温める方向に切り替えましょう。
適度に身体を動かす
医学の進歩にともない、ぎっくり腰を発症した場合であっても、安静は必要ないと分かってきています。
それどころか、過度に安静にしていると、かえって症状の回復を遅らせる可能性があります。。
ぎっくり腰の急性期をすぎたら、無理のない範囲で適度に身体を動かしましょう。
慢性期には日常の家事を行う程度で構いません。
回復期に入ったら、ウォーキングなどの軽い運動に、積極的に取り組むのがおすすめです。
ストレスを発散する
ストレスは万病の元と言われますが、ぎっくり腰や腰痛に関しても例外ではありません。
ストレスの自覚がある場合、適度に発散するよう心がけましょう。
治らない場合別の疾患の可能性も
「ぎっくり腰がなかなか治らない」
「痛みがどんどん増してくる」
…そのような場合、何か別の疾患を発症している可能性も疑われます。
そこで、腰痛を引き起こす代表的な疾患と、その特徴についてご紹介します。
思い当たる方は、なるべく早めに専門家に見てもらいましょう。
疑われる病名 対応方法
腰椎椎間板ヘルニア
ぎっくり腰がなかなか治らない場合、腰椎椎間板ヘルニアを発症している可能性があります。
腰椎椎間板ヘルニアには、神経根型と馬尾型の2種類があります。
神経根型のヘルニアの場合は、片側の腰痛や足のしびれが出るのが特徴です。
馬尾型のヘルニアの場合、両足にしびれが出たり、歩行障害や排便・排尿障害を引き起こす例もあります。
後者の場合は重症例と考えられるため、速やかに医療機関で見てもらいましょう。
腰椎圧迫骨折
ぎっくり腰がなかなか治らないと思っていたら、腰椎圧迫骨折を起こしていたケースが少なからずあります。
腰椎圧迫骨折は、比較的ご高齢の方に多く見られる腰部疾患です。
しかし、スポーツ中の衝突や、交通事故によって腰椎圧迫骨折を引き起こすケースもあります。
腰椎圧迫骨折の特徴は、寝ている状態から起き上がるときに、激しい腰の痛みに見舞われる点です。
仙腸関節障害
仙腸関節は骨盤の中央に位置しており、上半身を最初に支える場所として知られています。
先述しましたように、ぎっくり腰についてはハッキリとした原因が分かっていません。
ただ、仙腸関節の捻挫を起こした結果、ぎっくり腰を発症するのではないかといった考え方があります。
仙腸関節障害の特徴は、腰部だけでなく臀部や鼠径部(足の付け根)、足にも痛みやしびれが出る点です。
仙腸関節のねじれが取れないと、ぎっくり腰がなかなか治らないといった結果につながります。
内臓疾患
ぎっくり腰がなかなか治らない場合、内臓疾患を発症している可能性もあります。
代表的な内臓疾患としては、腹部大動脈瘤や急性膵炎などが挙げられます。
可能性としてはそれほど高くありませんが、ぎっくり腰がなかなか治らないときは、早めに専門家に見てもらいましょう。
悪性腫瘍
悪性腫瘍が脊椎(背骨)に転位した場合、腰痛がなかなか治りにくくなります。
内臓疾患と同様に可能性は高くありませんが、なかなか治らないときには、やはり早めに専門家に見てもらいましょう。
ぎっくり腰の治療期にやってはいけないこと
ぎっくり腰は慢性腰痛とは異なり、激しい痛みや可動制限をともないます。
そのため、慢性的な腰痛と同じ対応をすると、かえって完治を遅らせる可能性があります。
ぎっくり腰の治療期にやってはいけない事例をご紹介します。
急性期にお風呂で温める
ぎっくり腰の急性期には、腰部に激しい炎症を起こすのが一般的です。
そのようなときに身体を温めてしまうと、炎症の拡大を招いて、さらに症状が悪化します。
ぎっくり腰に限らず、何らかのケガにともなう炎症状態がひどい場合、身体を温める行為は控えましょう。
無理なストレッチを行う
慢性腰痛の改善に、ストレッチを推奨されるケースがあります。
ですが、ストレッチは本来、症状を予防するために行う運動です。
ぎっくり腰の初期にストレッチを行っても、激しい痛みを緩和する効果は期待できません。
無理をするとかえって症状の悪化を引き起こすケースもあるため、注意が必要です。
急性期をすぎても患部を冷やす
ぎっくり腰を発症した場合、急性期にはアイシングを施すと、つらい症状を緩和する効果が期待できます。
ただし、アイシングを行うのはぎっくり腰の発症から48時間以内が目安です。
急性期がすぎても患部を冷やしていると、血行不良によってかえって症状の回復を遅らせてしまいます。
炎症状態が落ち着いたら、温める方向に切り替えましょう。
あえて疼痛誘発動作を行う
ぎっくり腰に限ったお話ではありませんが、あえて疼痛誘発動作(痛みを引き起こす動き)をされる方がいらっしゃいます。
- 腰を大きく後ろに反らす
- 腰を左右にねじった状態で曲げる
- 足を大きく上げて靴下をはく
ぎっくり腰の初期にこのような疼痛誘発動作を行うと、症状の回復を遅らせる結果につながります。
ぎっくり腰を始めとした不調を改善するためには、「どうしたら痛みが出るのか」ではなく「どうすれば痛くないのか」を確認するようにしましょう。
まとめ
ぎっくり腰は多くの場合、1ケ月もすると改善が見られるのが一般的です。
もし1ヶ月がすぎてもぎっくり腰が治らない場合、腰痛への対処法や普段の姿勢、ストレス状態などを確認してみましょう。
それでもぎっくり腰が治らない場合や、どんどん痛みが増すような場合、何らかの疾患を発症している可能性もあります。
そのようなときは自己判断をせずに、必ず専門家に見てもらうよう心がけましょう。
ぎっくり腰の症状は時間経過によって変化するので、今回の記事を参考に、早く改善につなげてくださいね。