腰痛と股関節痛の原因【股関節痛み対策ストレッチ3選】

股関節痛み対策

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「腰痛だけでなく股関節にも痛みがある」

「足の付け根と腰が痛い」

…そんなお悩みをお持ちではありませんでしょうか。

医学界やスポーツ界では、股関節が硬いと腰痛を発症しやすいと考えられています。

では、腰痛と股関節痛がある場合、どのような病気の疑いがあるのでしょうか。

また、病気ではない場合、どんな原因が考えられるのでしょうか。

今回の記事では、腰痛や股関節の痛みの原因、および対策法としてのストレッチをご紹介しています。

目次

腰痛と股関節に痛みどこが悪い

一口に腰痛や股関節といっても、痛みが出る場所は人によって実にさまざまです。

そこで、痛みが出るポイントごとに考えられる病気や疾患をご紹介します。

鼠径部が痛い場合

腰痛にともなって鼠径部(そけいぶ・足の付け根)に痛みが出る場合、仙腸関節障害を発症している疑いがあります。

仙腸関節は骨盤の中央に位置しており、ビルの免震構造のように、身体にかかる負担を軽減する働きがあります。

そのため、何らかの原因で仙腸関節の動きが悪くなると、腰痛や股関節痛が出やすくなるのです。

必ずしも珍しい疾患ではなく、老若男女問わず誰にでも起こりうるとされます。

太ももの付け根(外側)が痛い場合

腰痛にともなって太ももの付け根(外側)が痛い場合、変形性股関節症を発症している疑いがあります。

変形性股関節症は、主に遺伝が原因となって起こる疾患です。

近年では高齢化にともない、遺伝以外の要因(筋力の低下や骨粗しょう症など)で発症するケースも増えています。

お尻のあたりが痛む場合

腰痛にともなってお尻のあたりが痛む場合、梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)を発症している可能性があります。

仙骨と股関節を結ぶ梨状筋が硬くなると、坐骨神経が圧迫され、腰痛や股関節痛、足のしびれなどが出やすくなります。

梨状筋症候群は病名ではありませんが、腰痛や股関節痛をお持ちの方によく見られる症状です。

股関節の痛みの原因は

股関節の痛みは、主に次の3つのメカニズムによってもたらされます。

  1. 軟骨の摩耗
  2. 関節の引っ掛かり
  3. 筋肉の緊張

それぞれ詳しく見てゆきましょう。

1.軟骨の摩耗による股関節の痛み

変形性股関節症の場合、軟骨の摩耗が痛みの原因となります。

股関節は先端が球状になっており、骨盤のくぼみ(臼蓋・きゅうがい)にはまり込む構造が特徴です。

股関節の先端は軟骨で覆われており、骨盤と直接触れ合わないようになっています。

ところが、軟骨が摩耗すると骨同士が擦れあい、次第に骨のとげ(骨棘・こつきょく)ができます。

それが変形性股関節症特有の痛みを生じさせるのです。

2.関節の引っ掛かりによる痛みの発生

仙腸関節障害の場合、関節の引っ掛かりが痛みの原因となります。

仙腸関節は医学的に、ほんの数ミリメートル程度の可動域があると分かっています。

ところが、筋緊張などが原因で仙腸関節が引っ張られると、関節の引っ掛かりが生じるのです。

関節の引っ掛かりが生じると、仙腸関節の持つクッション機能が低下し、結果として股関節の痛みをもたらすのです。

3.筋肉の緊張からの股関節の痛み

筋肉の緊張も、股関節の痛みをもたらす原因となり得ます。

股関節まわりの筋肉が硬くなると、血管が圧迫されて血行不良(筋疎血・きんそけつ)を起こします。

血行不良が起こった場所では発痛物質が産生されるため、筋肉痛のような痛みを生じるのです。

血行不良が日常的である場合、股関節痛も慢性化する結果となります。

腰痛と股関節痛対策ストレッチ

腰や股関節の痛みがある場合、まずは医療機関を受診し、原因をハッキリさせる必要があります。

ただ、画像検査では異常を認めないケースが多いのも事実です。

その場合、筋緊張や関節の引っ掛かりによって、腰や股関節の痛みを生じている可能性もあります。

仮にお風呂で温めて症状が和らぐようであれば、日常的にストレッチに取り組みましょう。

ここでは、腰や股関節の痛みに効果的なストレッチをピックアップして3つご紹介しています。

①立っておこなう股関節のストレッチ

はじめに、立った状態でおこなう股関節のストレッチをご紹介します。

「テレビをみながら」「歯を磨きながら」日常的に取り組むのがおすすめです。

・特徴とポイント

こちらのストレッチをおこなうと、股関節をストレッチしながら、姿勢も改善できるのが特徴です。

前のひざがつま先寄り出てしまうと、膝痛の原因となるため気を付けましょう。

反対側の鼠径部をしっかりと伸ばすイメージでおこなうのがポイントです。

・手順

1.両足を前後に大きく開いて立つ
2.両ひざを曲げながら上半身をまっすぐに下ろす
3.前の太ももが床と平行になったら、30秒間キープする
4.反対側も同様におこなう

(※後ろになった方のひざは、床についても浮かせていても構いません。)

②座っておこなう股関節のストレッチ

次に、座っておこなう股関節のストレッチをご紹介します。

とくに床生活をする方は、積極的に取り組むのがおすすめです。

・特徴とポイント

こちらのストレッチをおこなうと、股関節痛はもちろん、腰痛の予防にもつながるのが特徴です。

上半身を前に倒すとき、できるだけ猫背にならないのがポイントです。
・手順

1.床やヨガマットの上に、両足の裏を付けた状態で座る
2.両手でつま先を持ち、上半身をゆっくりと前に倒す
3.30秒×3セットおこないましょう

(※上半身を前に倒すとき、肘で太ももを押さえてもよいでしょう)

③寝たままできる股関節のストレッチ

寝たままできる股関節のストレッチは、日常的に取り組みやすい点がおすすめポイントです。

・特徴とポイント

寝た状態でストレッチをおこなうと、睡眠の質を向上させられる点が特徴です。

気持よくストレッチしながら、身体の回復力を高められるのがおすすめポイントです。

・手順

1.布団やヨガマットの上で仰向けに寝る
2.右ひざを曲げて両手で抱え、胸の方へと引き付ける
3.30秒たったら反対側も同様におこなう

(※反対側の肩に向かって少しねじるようにすると、より効率的にストレッチできます)

まとめ

腰痛や股関節痛の多くは原因不明とされています。

実際、画像診断で異常が見つからないケースも珍しくありません。

その場合、ストレッチで腰痛や股関節痛を緩和できる可能性があります。

もしお風呂で温まった時に症状が楽になるようなら、積極的にストレッチをおこないましょう。

今回ご紹介したストレッチは、自宅でできる簡単な方法ばかりです。

将来の不調を予防するためにも、今からストレッチを始めてみませんか?

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