腰痛の原因は内臓疾患もあり!左右どちらかが痛いなどリスクの高い症状とは

腰痛左右どちらかが痛い

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  • 軽視がちな腰痛の原因には内臓疾患やがんの可能性もあるという認識を持ってもらう
  • 実際に腰痛にはどのような内蔵疾患などのリスクがあるのかを簡単に紹介する
  • このようなリスクにはどう対応すれば良いのか

テレワークやデスクワークが増加している中、腰痛は日本人の多くが日頃から経験していることだと思います。腰痛の原因は不明とされることが多く、腰が痛くなっても市販の湿布やマッサージ・整体などで治る軽い体調不良とみなされることの多いもの事実です。

しかし腰の左右片方が痛いなどのケースでは内蔵疾患や癌など重篤な病気が関与していることもあります。

こちらの記事では腰痛の原因を正しく理解して行動してもらうための情報をまとめています。少しでも気になる部分があれば、まずは病院でちゃんとした診察を受けられることをおすすめします。

 

目次

「腰が痛い」原因は

腰痛に悩まされている日本人は2800万人とも言われていますが、なぜ痛みが出ているのか分からないケースも少なくありません。

その理由としては、レントゲンやMRIといった画像診断だけでは、腰痛の原因を見つけきれないことがあげられます。

腰痛による痛みは、大きく分けると次の2つに分類されます。

  1. 腰そのものの痛み
  2. 他の病気が関与する腰痛

腰痛の多くは腰そのもののに痛みが出るケースで、その原因としては日常の姿勢や生活習慣などがあげられます。

腰そのものに痛みが出る場合、特定の姿勢で症状が強くなるといった特徴があります。また、レントゲンやMRIなどの画像診断で原因がハッキリ分かることも少なくありません。

一方、他の病気が関与している腰痛の場合、画像診断だけではハッキリと分からないこともあります。じっとしても強い痛みが続く場合、何らかの腰部疾患が潜んでいるのかもしれません。

まずは2つの腰痛について詳しく見ていきましょう。

姿勢や生活習慣が原因

腰痛の多くは、普段の姿勢や生活習慣の結果です。

例えばデスクワークで猫背や反り腰などの不良姿勢を続けていると、腰まわりの筋肉が硬くなり、腰痛が出やすくなります。

また睡眠不足や疲労状態などの生活習慣が続くと、睡眠中の身体の回復力が低下するため、慢性的な腰痛を引き起こす可能性が高くなります。

姿勢や生活習慣による腰痛は病気ではないケースが多く、レントゲンやMRI検査で発見することが難しいのです。

腰部の疾患が原因の腰痛

腰痛の中には、腰部の疾患が原因として起こるものもあります。

腰痛を引き起こす代表的な腰部疾患としては、以下のような例があげられます。

腰椎椎間板ヘルニア

腰痛を引き起こす代表的な腰部疾患が、腰椎椎間板ヘルニアです。

腰椎(腰の骨)の間にある椎間板から、髄核(ずいかく)と呼ばれる組織が飛びだし、神経圧迫を起こすのが特徴です。

ヘルニアを発症した場合、腰痛以外にもお尻の痛みや、下肢のしびれをともなうことがあります。

保存療法でまったく改善が見られない場合、手術療法が選択されるケースもあります。

腰椎分離症・すべり症

腰椎分離症やすべり症は、腰の骨に起こる疲労骨折の一種です。

バスケットボールやバレーボールなど、跳躍系のスポーツに多く見られる疾患で、繰り返される衝撃によって腰椎が疲労骨折を起こすのが特徴です。

若い方の場合は無症状で経過するケースも多いのですが、高齢者の場合分離すべり症に移行し、腰の痛みにつながることがあります。

多くは保存療法で改善が見られますが、日常生活に支障を来す場合は手術療法が検討されるケースもあります。

腰椎圧迫骨折

腰椎圧迫骨折は、主に高齢者を中心として見られる腰部疾患です。

腰椎が上下から圧迫されて潰れると、寝返りや起き上がりの際に激しい痛みが生じます。

コルセットなどの保存療法をおこなうと、1ケ月から数ヶ月で症状が改善に向かうとされます。

右腰・左腰だけが痛む場合は要注意

腰痛の中でも、右腰や左腰といった特定の場所だけ痛む場合は注意が必要です。

腰の一部にだけ痛みが出る場合、次のようなことが考えられます。

  1. 内臓疾患によって腰痛を起こしている
  2. 癌が原因で腰の痛みが出ている

腰が痛いからと言ってすぐに内臓疾患や癌を疑う必要はありません。

しかし、腰の一部だけが痛み続ける場合や、安静にしても腰痛が治まらない場合、自己判断で放置せず、必ず専門家に見てもらいましょう。

内臓疾患が原因による腰痛

腰の一部にだけ痛みが出る場合、何らかの内臓疾患を発症している疑いもあります。

腰痛を引き起こす代表的な内臓疾患としては、次のような症例があげられます。

腎盂腎炎

腰痛を引き起こす内臓疾患の1つが、腎盂腎炎(じんうじんえん)です。

どちらかというと女性や高齢者に多く見られる内臓疾患で、左右いずれかの腰に重苦しい痛みが見られます。

細菌感染によって起こる内臓疾患であるため、抗生物質を用いた治療がおこなわれます。

急性膵炎

腰痛を引き起こす内臓疾患としては、急性膵炎(きゅうせいすいえん)もよく知られています。

左の腰から背中にかけて突きさすように痛みがあらわれ、姿勢を変えても症状にあまり変化が見られません。
重症化する可能性があるため、なるべく早く治療を受けることが重要です。

婦人科系の疾患

女性の場合、婦人科系の疾患によって腰痛を発症することがあります。

代表的な婦人科系としては、子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣嚢腫などがあげられます。

腰痛以外に不正出血や過多月経などをともなうケースが多いので、思い当たる方は早めに婦人科で見てもらいましょう。

尿路結石

尿路結石(にょうろけっせき)も、腰痛をともなう内臓疾患としてよく知られています。

発症すると悶絶するほどの痛みが、左右いずれかの腰に起こるのが特徴です。

放置すると腎機能の低下につながる可能性もあるため、早めに治療することが重要です。

癌のリスクのある腰痛

腰痛の中には、癌が原因となって起こるものもあります。

癌によって腰痛が起こる場合、次の2つのケースが考えられます。

  1. 脊椎脊髄(背骨)に癌を発症している
  2. 癌が骨転移を起こしている

脊椎脊髄(背骨)の近くに癌ができると、神経が圧迫されることで腰痛や足のしびれ、運動麻痺などが起こりやすくなります。

背骨にできる代表的な癌としては、原発性腫瘍と転移性腫瘍の2つがあげられます。

また、癌でなくなる方のおよそ3割に骨移転が見られますが、もっとも多くみられる場所が脊椎です。そのため、癌を発症された方の中には、腰痛を訴えられる方が少なくありません。

他にも、背骨以外の場所にできた癌が、脊椎(腰椎)に転位する可能性もあります。脊椎に転位しやすい代表的な癌が、乳がんと肺がん、そして前立腺がんの3つです。

いずれも腰椎へと転位した場合、腰痛やしびれ、骨折などを起こしやすくなります。

 危険性の高い腰痛の特徴

腰が痛くなったときに、最初に癌が疑われることはあまり多くありません。

しかし、次のような症状が見られる場合、癌によって腰痛が起こっている可能性も疑われます。

とくに基礎疾患をお持ちの方や高齢者は注意が必要です。

  • 腰の痛みだけでなく腹痛や胃の不快感などが見られる
  • 足のしびれや歩行障害などの運動麻痺が見られる
  • じっとしていても腰の痛みが続く
  • 腰椎圧迫骨折をくり返している
  • 喉が渇きやすい
  • お腹が張る
  • 排便障害や排尿障害が見られる
  •  気が付いたらボンヤリしていることが多い

上記の症状はあくまでも一例ですが、腰痛だけでなくその他の症状も見られる場合、なるべく早く専門医の診察を受けましょう。

まとめ

腰痛の多くは、日常の姿勢や生活習慣の結果として起こります。

しかし、左右いずれかの一部にだけ腰痛が出る場合、何らかの腰部疾患や病気を発症している可能性も疑われます。

とくに腰痛だけでなく内科系の症状も出ている場合、癌を発症している恐れもあるため注意が必要です。

整形外科で検査をしても腰痛の原因が分からない、もしくはあまりにも長く症状が続く場合、一度は内科で診てもらうことをおすすめします。

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