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- 「くしゃみで腰が痛くなる」
- 「花粉症でくしゃみしたら 腰痛になってしまった」
- 「咳 したら腰に激痛が走った」
などなど不用意に「くしゃみ」や「咳」をすると身体に衝撃が走って腰痛を引き起こしてしまうことがあります。
また、くしゃみは、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアを起こしたり悪化させたりする原因にも。
こちらの記事では、しゃみで腰痛になる原因やくしゃみで腰に負担をかけないための方法など、くしゃみと腰痛の関係について解説します。
くしゃみで腰痛になることも
意外に思われるかもしれませんが、くしゃみや咳が腰痛の原因になることがあります。
なぜならくしゃみや咳の威力は実はとても大きく、その反動で腰に大きな衝撃を受けるからです。
コロナ禍になり、感染予防のためマスクの使用が推奨されるようになりました。それは咳やくしゃみによって大量の飛沫が勢いよく、そして広範囲に飛ぶことがわかっているからです。
一説によると、一回のくしゃみで飛沫は1~3m、時速300km以上の速さで飛ぶとも言われています。さらにその量は100万~200万粒にもなるそうです。
つまりそれだけの威力がある分、腰への負担も大きいのです。
そしてそんなくしゃみの威力によって、瞬間的に体を「くの字」に勢いよく曲げてしまっていませんか?
実はこの動きは、腰の筋肉・背骨をつないでいる椎間板にとって大きな負担となります。
くしゃみだけでも強い衝撃がある上、腰への負担が大きい姿勢をとってしまうことで腰痛のリスクはさらに高くなります。
このように、くしゃみや咳が原因で腰痛になることがあるのです。
くしゃみが原因でぎっくり腰になる
くしゃみで腰痛を起こす具体的な例として「ぎっくり腰」があります。
「くしゃみでぎっくり腰?」と驚かれるかもしれませんが、くしゃみをするときに椎間板にかかる負担は、20㎏の荷物を持ち上げるのと同じ程度であるという研究報告もあります。
それほどくしゃみが腰に及ぼすダメージは大きいのです。
そう考えると、くしゃみが原因でぎっくり腰になるという話にもうなづけると思います。
また、くしゃみで「ぎっくり腰」を起こすパターンは主に以下の2つが考えられます。
1. 突然の一回のくしゃみでぎっくり腰」発症するパターン
2. 慢性的な腰痛などから「くしゃみ」がトリガーになって「ぎっくり腰」を起こすパターン
前述したようにくしゃみは身体に非常に大きなダメージを与えます。
「ぎっくり腰」の原因といわれる重い荷物を抱えるとき同様に一瞬腰に大きな負荷がかかります。
なので突然の1回のくしゃみが原因で「ぎっくり腰」を起こしてしまうことがあるのです。
2の場合は
もともと慢性的な腰痛や腰に疲労が蓄積している場合くしゃみがトリガーになって「ぎっくり腰」を起こしてしまうパターンです。この場合は前もって、対策を考えておくことが重要です。
特に慢性的な腰痛を持っている方は後述する「くしゃみで腰に負担をかけないための方法」を意識しておきましょう。
くしゃみで椎間板ヘルニアが悪化
くしゃみによる負荷が椎間板に特に強くかかった場合、椎間板ヘルニアを発症・悪化させてしまうこともあります。
椎間板とは、背骨と背骨の間にあるクッションの役割をしているゼリー状のものです。
そして椎間板が何らかの原因で背中側にはみ出した状態を「椎間板ヘルニア」と言います。
はみ出た椎間板が神経を圧迫し、強い痛みが引き起こされます。
くしゃみをするときに体を「くの字」に勢いよく曲げると椎間板は後ろにはみ出しやすくなるため、くしゃみで椎間板ヘルニアになることもあるのです。
また、一説によるとくしゃみが背骨に与える圧力は350kg程と言われており、それに対して椎間板の限界値は340kg程と言われています。
実際には筋肉や関節の動きなどでサポートされているので、くしゃみをしたら必ず椎間板ヘルニアを発症するわけではありませんが、逆に言うとそれらが弱っていると発症しやすいです。
このように、くしゃみによって椎間板ヘルニアを発症したり、もともと椎間板ヘルニアを患っていた場合には悪化したりしてしまうこともあるのです。
くしゃみで腰に負担をかけないための方法
くしゃみや咳は生理現象なので、自分の意思で止めることは難しいかもしれません。
それでも、腰への負担をより軽くする方法はあります。
ポイントは、くしゃみや咳をするときの「瞬間的に上半身を折り曲げる」という動作をできるだけ防ぐことです。
くしゃみによるぎっくり腰にしても椎間板ヘルニアにしても、この動作をしないことで予防や悪化防止ができます。
ここでは、そんなくしゃみや咳から腰を守る方法について説明します。
特に腰に違和感がある、慢性的な腰痛や椎間板ヘルニアなどを患っている方は突然の「くしゃみ」のときに以下の方法をとっさにとれるようにしておくと良いでしょう。
しゃみや咳から腰を守る方法1)椅子に座った状態でくしゃみをする
くしゃみをするときの一番お勧めの姿勢は、椅子に座り、手を自分の太ももやテーブルなどについた状態ですることです。
座ることで立った状態よりも上半身が安定し、くしゃみの衝撃が腰に響きにくくなります。
また、手を太ももやテーブルなどにつけることで体が前に倒れないためのつっかえ棒の役割も果たし、瞬間的に上半身を折り曲げることを防ぎます。
しゃみや咳から腰を守る方法2)立っているときは、壁やテーブルに手をついてくしゃみをする
くしゃみをする時にタイミング良く椅子があり、座れるのなら最初の方法がお勧めですが、毎回そうできるとは限りません。
椅子に座れない場合は立ったまま、テーブルや壁に手をついた状態でくしゃみをします。
この方法は、壁やテーブルなどにあらかじめ手をついておくことで瞬間的に腰に大きな圧力がかかることを防止し、さらに手がつっかえ棒となって体が「くの字」に曲がることも防ぎます。
しゃみや咳から腰を守る方法3)手をつく場所がないときは、太ももに手を置いてくしゃみをする
最後は椅子もない、手をつけるような物もないという場合です。
その場合は膝を軽く曲げ、自分の太ももに手を置いた状態で行います。
くしゃみをするときに自分の腕がつっかえ棒になるので、それ以上腰が曲がらずにすみます。
さらに、くしゃみのタイミングで両膝を軽く曲げると、くしゃみの衝撃を膝で吸収することもできます。
まとめ
いかがでしたか?
くしゃみや咳の腰への影響力は、とても大きいことがお分かりいただけたと思います。
確かに咳やくしゃみを止めることは難しいかもしれません。
それでもくしゃみがでそうになったときには、どこかにつかまったり、可能なら座ったりすることで腰を守ることができます。
ここでご紹介した方法で安全にくしゃみや咳ができるようになるまでには、何度か失敗もあるかもしれません。
でも、慣れてくればきっとできるようになります。
大切な腰を守って、元気に過ごせるようぜひお試しください。