腰痛が片方(左側・右側)だけに起こる原因と自分でできる対処法を徹底解説

腰痛が片方(左側・右側)だけに起こる原因

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  1. 左側もしくは右側の片側に腰痛が起こる主な原因3つ知ろう
  2. 片方(左側・右側)に腰痛がある場合の注意点
  3. 片方(左側・右側)だけに腰痛がある場合の原因に合わせた対処方法

「腰痛が片側にだけ出る」
「片側の腰痛が続いているのは病気のせい?」
「片側型のぎっくり腰を繰り返している」

…そんな不調や不安に悩まされていませんでしょうか。

片側型の腰痛は、多くの場合が自分で対処可能です。
しかし、場合によっては腰や内臓の病気の可能性もあります。

そのため、なぜ腰痛が片方だけに起こるのか原因を正しく判断して、適切な対処もしくは治療を実施するのが重要です。

今回の記事では、腰痛が片方だけに出る原因や対処法について分かりやすく解説しています。

目次

片側(左側・右側)に腰痛が起こる原因3つ

腰痛が右側や左側の片側だけに出る原因は、主に次の3パターンに分類されます。

・片方の腰に負担がかかる姿勢
・椎間板ヘルニアなどの腰部疾患
・内臓などの病気

突然のように起こるぎっくり腰は別として、腰痛の多くは日常の生活習慣の積み重ねが原因となって起こります。
デスクワークなど同一姿勢で片側の腰だけが痛い場合は、姿勢が原因となっているのかもしれません。

歩くと痛いときや、腰を曲げたときに腰痛が出る場合は腰部疾患の疑いもあります。また、姿勢や運動と無関係に腰痛が出る場合、内臓の病気が潜んでいる可能性もあります。

それぞれの原因について、次項で詳しく見ていきましょう。

原因1)片方の腰に負担がかかる姿勢

片側にだけ腰痛が見られる場合、片方の腰に負担がかかる姿勢を続けている可能性があります。
片側の腰に負担がかかる例としては、次のようなケースが挙げられます

・長時間のデスクワーク
片側に負担のかかる姿勢から骨盤のゆがみが生じると、片方にだけ腰痛が出やすくなります。

・妊娠や出産
女性の場合、妊娠・出産後の骨盤のゆがみで、片側に腰痛が起こるリスクを高めます。

・足を組む座り方
足を組んで椅子に座ると、重心が左右に移動するため、片側に腰痛が出やすくなります。

・同じ側に身体を捻じる動作
教師の方や歯医者さんなど、同じ側に身体を捻じる動作によって、片側の腰痛の発症リスクが高くなります。

・利き手ばかりを使っている
利き手ばかりを使っていると、そちら側の腰に負担がかかりやすくなります。

姿勢が原因の片側腰痛の主な治し方

片方の腰に負担がかかる姿勢を続けていると、筋緊張や血行不良を起こします。
その結果として、片側の腰痛を引き起こしやすくなるのを知っておきましょう。

片方の腰に負担がかかる姿勢によって起こる、片側の腰痛の主な治し方は次の4つです。

・正しい姿勢を意識する
・左右均等に使うよう、身体の使い方を見直す
・筋緊張を緩和する
・血行を促進する

筋緊張を緩和し、血行を促進すれば、腰痛のほとんどは改善に導かれます。

ただし、正しい姿勢や身体の使い方を身に付けないと、何度でも片側の腰痛を再発させるため注意が必要です。

原因2) 椎間板ヘルニアなの腰部疾患
片側にだけ腰痛が起こる原因としては、椎間板ヘルニアなどの腰部疾患も挙げられます。

症状の特徴とともに、腰部疾患の例をご紹介します。

・腰椎椎間板ヘルニア

単にヘルニアといった場合、腰椎椎間板ヘルニアを指すケースが一般的です。
多くの場合、左右どちらかの腰痛や臀部痛、および足のしびれを生じるのが特徴です。

・仙腸関節障害

仙腸関節は骨盤の中央に位置しており、動きが悪くなると片側の腰痛を引き起こしやすくなります。
仙腸関節障害はそれほど珍しい病気ではなく、老若男女問わず誰にでも起こりうる一般的な腰部疾患です。

・側弯症

側弯症(そくわんしょう)は、背骨が左右に曲がる疾患を意味します。
左右に曲がると片側の腰に負担がかかりやすくなるため、右側もしくは左側の腰痛が出やすくなります。

ヘルニアにともなう痛みが原因となり、一時的な側弯症を発症するケースもあります。

・坐骨神経痛
片側の腰痛や臀部痛、足のしびれがある場合、坐骨神経痛を発症している可能性もあります。

治療方法

腰の疾患が疑われる場合、主に次のような治療がおこなわれます。

・保存療法
上記のような腰部疾患が疑われる場合、基本的には保存療法で症状の改善を図ります。

保存療法は簡単に言うと、手術をせずに症状を改善させる方法です。
主な治療法としては、電気治療や運動療法、コルセット、痛み止めなどが挙げられます。

・手術療法
保存療法で症状が改善しない場合や、日常生活に多大な支障を来す場合、手術療法が検討されるケースもあります。

原因3)内蔵などの病気

片側にだけ腰痛が起こる場合、可能性こそ低いのですが、なんらかの内臓の病気を発症している可能性もあります。
片側の腰痛をともなう主な病気としては、次のような例が挙げられます。

右側にだけ腰痛が見られる場合

・腎機能障害

腎臓に何らかの異変がある場合、右腰の後ろ側に腰痛を生じるケースがあります。
代表的な病気としては、腎盂腎炎や尿路結石などが挙げられます。

・肝機能障害

右腰の後ろ側が痛む場合、肝機能障害の可能性もあります。

・婦人科系の疾患

婦人科系の疾患がある場合、右腰に痛みを生じるケースがあります。
代表的な病気としては、子宮内膜症や子宮筋腫が挙げられます。

左側にだけ腰痛が見られる場合

・すい臓病
左側にだけ腰痛が出る場合、すい臓病を発症している可能性があります。

発熱や吐き気、嘔吐などもともなう点が特徴です。

・消化器系の疾患
胃潰瘍や十二指腸潰瘍といった消化器系の疾患がある場合、左側の腰に痛みが出るケースもあります。

・腎機能障害や婦人科系の疾患

腎機能障害や婦人科系の疾患がある場合、左側の腰だけが痛むケースもあります。

…片側にだけ腰痛が出るからといって、必ずしも内臓の病気を発症している訳ではありません。

内臓の病気がある場合、腰痛以外にも何らかの症状をともなうケースがほとんどです。

そのため、自己判断で放置せず、まずは医師に診てもらうよう心がけましょう。

片側(左側・右側)に腰痛がある場合の注意点

片側にだけ腰痛がある場合、以下の3点を心がけるようにしましょう。

・正しく判断
・まずは内科を受診

・内科系の異常が見られなければ整形外科を受診

それぞれについて簡単に見ていきましょう。

正しく判断

片側にだけ腰痛がある場合、まずは正しく判断する点が重要なポイントです。

一番やってはいけないのが自己判断で放置する行為です。

自己判断で放置した場合、思わぬトラブルを招く可能性もあります。

まずは内科を受診

片側にだけ腰痛が出ると、何らかの病気を発症したのではないかと不安なケースもあるでしょう。

そのため、まずは内科を受診し、医師に相談するのが重要です。

内科では問診や触診、画像検査などがおこなわれます。

その結果、何らかの病気の疑いがあれば、適切な診療科で治療がおこなわれる流れとなります。

内科系の異常が見られなければ整形外科を受診

片側に腰痛が見られるものの、病気の疑いはないようであれば、整形外科で改めて検査してもらいましょう。

内臓ではなく、脊椎や神経、筋肉などが原因となって、片側の腰痛を引き起こしている可能性もあるからです。

片側腰痛を改善するストレッチ3選

実は、左、もしくは右の片側に腰痛が見られる場合、内臓の病気や腰部疾患によって腰痛が起こるケースは、全体のおよそ15%くらいです。

片側に見られる腰痛のほとんどは、内臓の病気などではなく、筋緊張や血行不良によって起こるものです。

そのため、片側に見られる腰痛の多くが、ストレッチによって改善を期待できます。

自分で対処できれば、病院に行く必要もないので気分も楽ですよね。

ここでは、片方の腰に負担をかける姿勢を改善する、腰の左右片側が痛い場合の自分でできるストレッチをご紹介します。

①殿筋のストレッチ

片側にだけ腰痛が見られる場合、殿筋(でんきん・お尻の筋肉)が原因となっているのかもしれません。

殿筋には骨盤を後ろに傾け、バランスを取ろうとする働きがあります。

ところが、片側の殿筋が硬くなり過ぎると、骨盤が後ろに引っ張られ、左右いずれかの腰痛を引き起こしやすくなるのです。

足を組んでデスクワークをしていると、とくに片側の殿筋が硬くなりやすいので注意が必要です。

殿筋のストレッチは椅子に座って簡単に実施できるので、ぜひ仕事の合間などに取り組んでくださいね。

・手順

1.腰痛がある方(ここでは右側)の足の外くるぶしを反対側のひざに乗せる
2.右手で右ひざを、左手で右の足首を押さえる
3.そのまま上半身を前にゆっくり傾けていく
4.30秒たったら反対側も同様におこなう

・ポイント

上半身を前に傾ける際、なるべく猫背にならないよう、背中を伸ばしたまま前に倒しましょう。

できるだけ股関節を開くイメージでおこなうのがポイントです。

腰痛がある側をより意識して、しっかりとストレッチしましょう。

②腹斜筋・腹横筋のストレッチ

腹斜筋(ふくしゃきん)・腹横筋(ふくおうきん)は、腰の両サイドにある筋肉です。

片側にばかり身体を捻じる動作を繰り返すと、腹斜筋や腹横筋の緊張によって、右側もしくは左側の腰痛が出やすくなります。

とくに骨盤が左右どちらかに下がっている場合、腹斜筋・腹横筋の緊張が疑われます。

医療機関や整骨院などでも見落としがちな筋肉なので、普段からしっかりとストレッチに取り組みましょう。

・手順

1.両足を肩幅程度に開いて立つ
2.両手を組んで大きく頭の上に伸ばす
3.上半身を大きく左右に傾ける(30秒×3セット)

・ポイント

痛みがある側をより重点的にストレッチするのがポイントです。

また、両手を頭の上に伸ばすとき、腕を耳に付けるよう意識し、手のひらが上を向くようにしましょう。

③ハムストリングスのストレッチ

ハムストリングスは太ももの裏側にある、大きな筋肉群を意味します。

ハムストリングスは骨盤の骨(坐骨結節)に付着しているので、硬くなると腰に負担がかかりやすくなります。

とくに前屈が苦手な方は、ハムストリングスに筋緊張を生じている可能性が高いと言えるでしょう。

片側の腰痛や足のしびれがある方は、ハムストリングスのストレッチで改善を図ってみましょう。

・手順

1.布団やベッド、ヨガマットなどにあお向けで寝る
2.腰痛がある側(ここでは左側)の足を上げ、両手でひざの裏を持つ
3.左足の裏を天井に向けながら、太ももの裏側を気持ちよくストレッチする
4.30秒たったら反対側も同様におこなう

・ポイント

左足をあげた時に、右足がベッドやヨガマットなどから浮かないよう注意しましょう。

反対側の足が浮いてしまうと、ストレッチ効果が低くなってしまいます。

ハムストリングスのストレッチも、腰痛がある側を重点的におこないましょう。

生活習慣を改善

片方にだけ腰痛が出やすい場合、生活習慣を改善するのも重要です。

腰痛の多くは病気や腰部疾患ではなく、日常の生活習慣の積み重ねで起こると考えられているからです。

とくに不良姿勢など日常の生活習慣や動作が、腰痛の原因となる筋緊張を招いているケースが少なくありません。

偏った筋緊張を予防するためには、次のような習慣を改善するのがおすすめです。

①座る時、足を組まない
②利き手に頼り過ぎない
③同じ姿勢を続けない
④正しい姿勢を意識する

では、それぞれについて簡単に見ていきましょう。

①座る時、足を組まない

デスクワークのときに足を組むクセがある方は、両足を下ろして座るように意識しましょう。

足を組んで座っていると、上になった方へ上半身が傾くため、片側に腰痛が出やすくなります。

②利き手に頼り過ぎない

いつもバッグを右手で持つなど、利き手に頼り過ぎると片側の腰痛が出やすくなります。

たまには反対の手でバッグを持つなど、腰にかかる負担を分散させるよう意識しましょう。

③同じ姿勢を続けない

長時間のパソコン作業など、同じ姿勢を続けていると腰にかかる負担が増大します。

デスクワークの方はたまに休憩を挟み、歩くなどして腰の筋肉を緩めるのがおすすめです。

④正しい姿勢を意識する

片側の腰痛は主に筋緊張や血行不良がもたらしますが、その原因の1つが普段の不良姿勢です。

そのため、普段から正しい姿勢を意識することが重要となります。

とくに椅子に座るときは、骨盤を起こして、上半身をまっすぐ伸ばすよう心がけましょう。

椎間板ヘルニアなどの腰部疾患の場合の治し方

ヘルニアなど腰部疾患が原因で、片側の腰痛が起こっている場合、適切に対処する必要があります。

症状の悪化を防ぐためにも、次のような対処法を知っておくのがおすすめです。

①痛みが強いときは冷やす

ヘルニアなどが原因で片側の腰が痛む場合、アイスパックなどで患部を冷やすとよいでしょう。

ただし、冷やすのは痛み始めてから48時間以内に留めましょう。

②痛みが出にくい姿勢で安静にする

片方の腰が痛む場合、痛みが出にくい姿勢で安静にするのも重要です。

無理に動かすとかえって症状を長引かせてしまう恐れがあります。

③医療機関を受診する

冷やしたり安静にしたりする応急処置を終えたら、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。

検査でハッキリとした原因が分かれば、それに応じた対処や治療がおこなわれる流れとなります。

④痛みが治まってきたら温める

医療機関を受診する、しないに関わらず、痛みが治まってきたら患部を温めましょう。

温めると血行が促進され、損傷部位の回復を促す結果につながります。

⑤適度に身体を動かす

痛みが治まってきたら、適度に身体を動かすようにしましょう。

仮にぎっくり腰にともなう痛みであっても、安静が必ずしも回復を早めないのは、医学的にも常識となっています。

まとめ

腰痛が片側にだけ見られると、内臓の病気や腰部疾患ではないか、心配になる場合もあるでしょう。

ただ、片側に見られる腰痛の多くは、日常生活にともなう筋緊張や血行不良の結果として起こります。

もちろん、腰痛の原因が分からない場合は、まず内科や整形外科で見てもらうのが重要です。

検査では異常が見つからない場合、今回ご紹介したストレッチで改善を図るのがおすすめです。

ストレッチで腰痛の原因を取り除けば、快適な日常が過ごせるようになりますよ。

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